０４−２１−３５２

燧ケ岳　

９月１８（土）
コ−ス；大清水〜三平峠〜長英新道〜山頂〜見晴新道
参加者；貫井Ａ＆Ｂ　２名  

三平下にて 尾瀬沼と燧ケ岳		ミノブチ岳付近の紅葉 俎�ｰ （マナイタグラ２，３４６ｍ）		柴安�ｰ （シバヤスグラ２，３５６ｍ）

その他の写真

　大清水駐車場から一般車通行止めの沼田街道を行く。広い道はユッタリと上っている。単調な歩きに飽きた頃、一ノ瀬休憩所に到着。休んでいた人が冷やしトマトにかぶりついていたが、我々は休む間も惜しんで先を目指す。明日は“天気が下り坂”との予報なので、本日中に登頂と決めたのだ。三平橋から登山道に入る、沢音が涼しげ。入り口に熊に注意の表示。熊が出たこともあるなどと話しているうちにすぐ木道になった。やはり尾瀬は木道じゃないと・・・。道は木製の階段を交えながらドンドン上る。同じ方向に向かう数名の登山者を追い越したが、すれ違いはまったくない。思ったより空いてるぞ〜。標高が高くなるにつれて紅葉が進んでいるのがわかる。真っ赤な木もあるが、名前がわからない。登りついた三平峠は樹林の中で大きく“尾瀬”の表示があった。ここから一気に下って尾瀬沼の三平下休憩所。ここには十数名のハイカ−がくつろいでいた。燧ケ岳山頂は雲に隠れていた。大江湿原の草紅葉は始まったばかりか？以前見た紅葉とは違い色があせて見えた。

　尾瀬沼を１/３くらい回ったところで、長英新道の標識に従って右に登山道に入る。いきなりぬかるんだ田んぼのような道。今までのハイキングコ−スとは大違いの歩きにくさ。足元を選びながらゆっく高度を上げる。本日は高度差よりも歩行距離だ。勾配がきつくなると、時々尾瀬沼が見え、道が岩に変わると、更に傾斜がきつくなった。木々の間から燧ケ岳山頂で人が動くのが見える。ミノブチ付近は紅葉真っ盛りで、岩に寄りかかって居眠りしている人がいた。休憩したいのをじっと我慢して、バテた足に気合を入れなおして、岩をよじ登り三角点のある俎�ｰ（マナイタグラ２，３４６ｍ）に到着。三角点の回りには小さな祠が点在し、大勢の登山者が昼食中だった。尾瀬沼が眼下に見えるが、至仏山、平ヶ岳、会津駒などの山頂付近は雲で覆われていた。一息後最高点の柴安�ｰ（シバヤスグラ２，３５６ｍ）に向かう。風のない広々とした鞍部で１０名ほどが昼食を摂っていた。大人数の休憩にはもってこいの場所だ。最後の岩を越えると立派な石の標柱『燧ケ岳山頂』があった。ここは結構広いが、人数は少ない。俎�ｰから戻る人が多いのかもしれない。少しはずれに古いＴ字型の“燧ケ岳山頂”表示板があった。この方が趣きがある。ここからは尾瀬ヶ原の全景が見える。中田代、下田代の中央をはしる木道が白くはっきり見え、見晴十字路の小屋群も眼下に。

　昼食後見晴新道を下る。ゴロゴロ石の道は歩きにくい。しかもかなりな急坂だ。展望はまったくなく沢を降りているような暗い道をひたすら下る。尾瀬沼、尾瀬ヶ原と比べると道が悪く、ここまで整備が行き届かないのだろう。整備しすぎると登山ではなくなる。ほどほどでよいがとにかく歩きにくく変化がない。１時間４５分ほど下ってウンザリした頃、白砂峠からの木道に着いた。ヤレヤレ！ 

　本日の宿は第二長蔵小屋。３０％くらいの入りか？男女入れ替え制の小さなフロにドブ−ンと２分。狭いので長時間はいられない。それでも汗を流してホット一息ついた。夕食後と翌朝尾瀬ヶ原を散策。リンドウ、ウメバチソウ以外目立った花はなく、ワレモコウに目がいくほど。草紅葉もこれからなのだろうが、広々とした湿原と周囲の山に囲まれて、爽快な気分を味わった。

　翌日は白砂峠を越えて、沼尻から三平峠へ。下り坂の天候で燧ケ岳の全景は見ることが出来なかった。尾瀬はさすがに若い女性が多い。いつものジジババ達と違う若い人とのすれ違いの挨拶は新鮮。この時期、尾瀬としてはハイカ−ガ少なく、“人”に煩わされることなくノンビリ歩ける。尾瀬は9月にかぎる。帰路一之瀬休憩所で食べた“かき氷“と”キュウリ”は最高。また一ノ瀬休憩所で紹介された、戸倉温泉の『尾瀬かもしか村の風呂や』は貸しきり状態でのんびり湯につかりこれもまた最高だった。 

04/9/20記